コストを抑えた高性能Q1.0住宅を実現 木に包まれた憩いの生活空間
美瑛町・Sさん宅 家族構成／夫婦30代、子ども1人
仕事柄、さまざまな家を見る機会が多く、目が肥えているSさん。そんな中、知人が建てた家を見て、漠然としていたマイホームのイメージが固まりました。さっそくその設計・施工を手がけたシンハマホームのオープンハウスを見学した際にひと目で気に入り、お願いすることに。目指したのは、木をふんだんに使った自然素材の住まいです。フローリングにはナラの無垢材を贅沢に使い、壁は珪藻土。家のどこを見てもやさしい木の風合いが心を癒してくれます。
性能面は予算内でシンハマホームにお任せしたとのことですが、実は高水準のＱ1.0住宅です。壁は200ミリ、天井は400ミリの断熱材を入れており、窓もU値が1.2という気密性の高いヨーロッパ製。給気窓を設け家の中に空気の道筋をつくり、換気設計も万全です。
無垢材をふんだんに使用し、住宅性能も高いとなると価格も気になりますが、「坪55万円は切っています。うちでは仕様によっては50万を切る場合もありますよ」と新濱社長は語ります。これまで北方型住宅を手がけてきた実績と、自社大工による造作、手持ちの在庫部材を使うなど極力コストカットした結果、実現した価格だとのこと。これにはSさんも「省エネにも興味はありましたが、Ｑ1.0住宅は高いと思っていました。予算内でこれだけの性能が叶うとは考えてもいませんでした」と驚きの様子。念願叶った木の家に満足そうです。
Replan北海道95号 事例
■建築データ
□構造規模 木造（新在来工法）・2階建て
□延床面積 128.34㎡（約38坪）
□主な外部仕上げ
屋根/砂付ルーフィング、外壁/樹脂サイディング、建具/玄関ドア：木製ドア、窓：アルミクラッド窓
□主な内部仕上げ
床/ナラ無垢フローリング、壁/珪藻土入塗壁、天井/構造用合板仕上
□断熱仕様 充填断熱＋付加断熱
基礎/押出法ポリスチレンフォーム保温板（B3）100㎜、壁/高性能グラスウール16kg310㎜、屋根/高性能グラスウール16kg420㎜
□暖房方式 温水式セントラルヒーティング
■工事期間 平成23年5月〜10月（約4ヵ月）
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玄関は一面の造作収納を造作してすっきり。土間には木と調和するテラコッタタイルを敷き落ち着いた雰囲気
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ロフト部分には2階からつながるキャットウォークを設けた。天井は現しにしてコストカット＆木の印象を際だたせている
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キッチンも造作。作業台や吊り戸棚も木製で、統一感のあるデザイン
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洗面ボウルは輸入もの。それに合わせたオリジナルの洗面台がおしゃれ
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2階の子ども部屋には楽しいロフトも。1部屋の面積はさほど広くないが、高い天井とロフトで開放的に
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2階の廊下部分にも大型収納が。こまごましたものはすべて収納し、表に出ないよう工夫されている
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庭側にはLDKとつながるウッドデッキを造作